仕事:振り方が先かやり方が先か


仕事について、最近考えさせられる事があったのでちと駄文を書いてみる。

仕事に関して、リーダー(またはそれに類する人)の振り方が先か、部下の 仕事のやり方が先か。

当然ながら最初に仕事を振るのはリーダーな訳で、一番最初に関しては 振り方の方が先の様に思えるが、まったくの新人で無い場合は、各個人の 仕事のスタイルというものがある程度出来上がっている訳で、そうすると 各個人の仕事のスタイル(=やり方)に合わせてリーダーが仕事を振るの が良さそうにも思えるのだが、果たしてどちらなのだろうか?

ただ、各チーム(やもっと上位のレイヤー)によっては、ある程度仕事の やり方が決まっている場合もあり、それに合わせた形で全員仕事をしてい くという全体視点から見た仕事の進め方もある訳で、そうすると仕事の振 り方の方が先に来るし、それがその組織にとって正しいやり方となるだろう。

しかし、ここで立ち返って考えてみると、上記の様な組織単位での方針 なんかは、仕事の効率・正確さなどが上手く行く様に考え出されたもの であるだろう。

人間は機械の部品ではなく各個人で個別な物だ。そうするとその人ごと に効率の良い仕事の頼み方というのはあるはずで、そうなってくると 仕事の振り方が先になる。いたずらに標準を守って効率を落としている 例はあるはずだ。

しかし、そうなると個別のやり方となり、色々な部分で統一感が無くなる 恐れがある。それはそれで仕事全体の統一感を無くし、色々な面で弊害が 出てくる恐れがある。

しかし(以下ループ)

などと、鶏が先か卵が先かに類する問答になってしまったが、結局は その場のリーダーの裁量に従うといった形でどこも落ち着いている のではあるまいか。

ソフトウェアはどこまで行っても属人的なサービス製品であり、一種の 工業製品とみなせる部分もある。そしてキーポイントは人とプロセス である。

この一種相反するソフトウェア開発に関する属性が、ソフトウェア開発 の難しさでもある。

うーん、何年やっても奥が深い世界だ。


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