知恵の蓄積


今現在自分が働いている会社はソフトウェア開発を主業務としている訳ですが、 この業界の主要な資産って作り出したシステムとかもある訳ですが、開発に関する ノウハウとかシステムを開発していく上で出来たライブラリとかだと思うのです。

おそらく同一の業界で働いている人に聞けば、多くの人は同意してくれるだろうと 思っているのですが、実際にそういった情報を蓄積しているか?と聞いたら、実行 している会社って、結構少ないんではないでしょうか。

ある意味、そういった経験・知恵・知識がほぼ全てなこの業界の仕事できちんと 情報を蓄積していかないと、同じ会社(や部門)なんかで、複数の人が同じハマり 所で見事にハマっていたり、同じ機能を持つライブラリを複数の人が作っていたり と、おおよそ非効率としか言いようが無い状況が発生している日常が、さも当り前 のように展開されてしまいます。 これは会社トータル的にみると、ものすごく無駄だと思うのです。

往々にしてこれらの情報はハマった当人、作った当人しか知らない情報な訳でして、 他人の脳みその中身を覗くわけにもいきませんし、人の流動化が進む昨今、その情報 を持った人が転職してしまえば、その会社には有益な情報は何も残らないことになります。 そしてまた同じハマりを繰り返し・・・一体どれぐらいの損になるのか検討もつきません。 それでなくても不況の中で価格競争や納品までのスピードを求められている今日この頃、 こんな事をやっていては競争力を無くして、いずれ潰れてしまうのは目に見えています。

こういった状況を打破する為には、プロジェクト・マネジメント・プロセス自体に 情報を公開するというプロセスを組み込んでしまうしか無いと私は思っています。 さて、どうするか?続きはまた後日・・・。


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