CLIEの開発環境


ひょんな経緯(というか衝動買い)で3代目となるPalm「CLIE」を手に入れてしまいました。 で、折角新しいPalmを手に入れたんだから、久しぶりに何か作ってみたいよねぇ、という事で 開発環境を整えて見る事にしました。以下はその時の作業のメモです。

まずは「CodeWarrier for Palm R6 日本語版(以下CW)」をインストール。 ただ単純にインストーラーを起動してセットアップしただけ。なんのトラブルもなく無事終了。 CWR6の英語版で必要だったPalmSDK3.5のダウンロードは日本語版では既に取り込まれている為必要無し。

次にクリエデベロッパーサイトより Sony SDK2.0を ダウンロード(会員登録が必要)。

ダウンロードしたSony SDK2.0を適当なフォルダに解凍すると幾つかのヘッダファイル(拡張子.h)と一つのPDFファイルが 展開される。

先程CWをインストールしたフォルダ(標準だとProgram Files/CW for Palm OS R6-J)の直下に「Sony SDK 3.5 Support」という 名前のフォルダを作成。さらにその下に「Incs」という名前のフォルダを作成。その下に先程の展開されたヘッダファイルを 全てコピー。

CWのインストールフォルダの直下にある「Documentation」という名前のフォルダの下に「Sony Documentation」という名前の フォルダを作成し、その下に先程のPDFファイルをコピー。

これでCLIE用にインクルードファイルを追加したりすればCLIE固有の機能も使える物を開発出来るように なりましたが、毎回毎回それをやるのも面倒(^^;なので、CLIE用のステーショナリ(プロジェクトテンプレート)を 作成してCWから一発で作業できるようにしてみる。

CWを起動し、「ファイル」メニューから「新規」を選択。表示されたダイアログボックスより 「Palm OS 3.5(Japan)ステーショナリ」を選択。プロジェクト名は「CLIE C Stationary」などと入力して OKボタンを押す。するとさらにダイアログが表示されるので、「Palm OS C App」を選択してOKボタンを押す。

次にプロジェクトファイル一覧ウィンドウより「Starter.c」をダブルクリックして表示する。

表示されたファイルの上のほうにある

#include <PalmOS.h>
#include "StarterRsc.h"

の部分を

#include <PalmOS.h>
#include <SonyChars.h>
#include <VFSMgr.h>
#include <ExpansionMgr.h>
#include "StarterRsc.h"

のように変更します。

「編集」メニューの「Starterの設定」を選択してダイアログを開きます。

左側のツリーより「アクセスパス」を選択し、右側の「システムパス」を選択。 「追加」ボタンを押すと選択用のツリーが表示されるので、上の方で作成した 「Sony SDK 3.5 Support」を選択してOKボタンを押します。

「プロジェクト」メニューから「コンパイル」を選択します。 ここまでの設定が正しければ、エラーが出ずにコンパイルされるはずです。

CWを一旦終了して、上記で作成したプロジェクトのフォルダ(CLIE Stationaryという名前のはず)を 「CW for Palm OS R6-J/Stationary」の下にフォルダごとコピーします。

再度CWを起動し、「ファイル->新規」を選択して表示されるダイアログの選択肢の中に 「CLIE Stationary」があれば成功です。今後はこれを選択して新規プロジェクトを作成すると CLIE用アプリケーションの準備の出来たプロジェクトを簡単に作成出来ます。


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